瀬戸内海賊物語

映画『瀬戸内海賊物語』

2014年5月31日(土)全国ロードショー 5月24日(土)香川・愛媛・徳島先行公開

戦国時代、瀬戸内最強と謳われた海賊大将軍・村上武吉。
その血を引く少女・村上楓が代々伝わる村上水軍の莫大な埋蔵金を示す重要な手掛かりと­なる1本の笛を発見。
そんな折、島では生命線とも言えるフェリーが路線廃止の危機に!
島を救うために伝説の埋蔵金探しへと4人の子供が立ちあがる!行く手を阻む数々の仕掛­けを突破できるのか!?
いにしえの海賊と時を超えて、大冒険がいま、はじまる!!

(C)2014「瀬戸内海賊物語」製作委員会


大森研一監督作品『瀬戸内海賊物語』の技術を担当させていただきました。
使用したカメラはCanon Cinema EOS C300、PLマウント仕様が1台、EFマウント仕様が2台です。レンズはPLマウントのシネマズーム2本にEFレンズの L シリーズです。

シネマイオスC300を使用した感想はとにかく、高画質で業務用途に最適化されていること、それと、もうひとつに撮影自体のコストパフォーマンスも追求できるということです。撮影のコストダウンにはとにかく機材を軽量にすること。それにより人件費や運搬などのコストが下げられ、撮影のスピードも上がります。今回は小型のビデオカメラ用に作られた機材を使用しました。リモートヘッドのついたロングジブ、ENGカメラ用のミニクレーンやスタビライザー装置です。C300はユニット式のため、グリップやモニター部を外すことで軽量化でき、これらの機材に無理なく載せることができました。各ユニット、グリップを取り外し、レンズとボディだけにするとシンプルでバランスの良い形になります。スタビライザー装置への取り付けでは総重量が減らせ、装置のバランス出しもスムーズでした。C300に三脚アダプターTA-100を装着しましたので、三脚やスタビライザーなどの機材への取り付け、取り外しの作業が迅速にできました。一度、バランス出しをしてしまえばスライドベースは同じ位置に固定のままなので、次回はカメラを載せるだけで済みます。足場が不安定な海上でも安全かつスピーディーに行えました。

大きなジブクレーンのリモートヘッドはDVカメラ用のものでしたが、C300なら多様な信号の出力ができるためハイビジョンに対応していない機材にも簡単にマッチングできます。SYNC OUT端子から画面情報を重ねたSDアナログコンポジット信号をジブのオペレーター用モニタに出しながら、監督用のモニターへはHD信号を出力しています。

C300のユニット式のシステム、多様な出力信号のおかげで、小型ビデオ用の機材を活かすことができました。
HDVカメラやデジタル一眼カメラで撮影するような撮影スタイルでも、C300はすんなり運用でき、CanonLogや合成に適したファイルフォーマットにより、クオリティアップとコストパフォーマンスも同時に実現できる優れたカメラだと思います。

2014年よりEFマウントタイプのオートフォーカス機能のアップグレードが始まり、より性能が強化されました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>